コンタクトレンズをのせた指とケース

メーカーによって、コンタクトレンズはどう違う?大手メーカー3社の特徴と購入方法

多種多様な種類があるコンタクトレンズ。カラコンは色味やデザインで製品を選べますが、視力の矯正にのみ使われるクリアレンズは、「うるおいたっぷり」「酸素を通しやすい」など似た特徴を持ったものがたくさんあります。それぞれどう違うのか、比較が難しいですよね。

そんな時は、コンタクトレンズメーカーごとの特徴で製品を選ぶというのもおすすめですよ。コンタクトレンズメーカーは、それぞれ独自の理論やこだわり、コンセプトに沿って製品を生み出しています。そうしたメーカーごとの違いを知ると、自分に合うコンタクトレンズを見つけやすくなりますよ。

今回は、日本国内で製品を購入できる、大手コンタクトレンズメーカー3社の特徴をお伝えします。

衛生的であることを追求する「ジョンソン・エンド・ジョンソン」

ジョンソン・エンド・ジョンソンは、アメリカ合衆国ニュージャージー州に本社を置く、大手製薬・医療機器メーカーです。ジョンソン・エンド・ジョンソンがレンズを生み出す際に最も重視するのは、「衛生的な製品」であること。「汚れが蓄積する前に新しいレンズに交換することが、最も衛生的なコンタクトレンズの使い方」という発想から、1987年には世界で初めての使い捨てコンタクトレンズ「アキュビュー」を生み出しました。

1995年に日本で誕生した、1日使い捨てタイプのレンズ「ワンデー アキュビュー」は、瞬く間に世界のニュースタンダードに。そうした製品開発により培われたノウハウを活かし、現在も安全で瞳にやさしいレンズを多く生み出しています。

ジョンソン・エンド・ジョンソンの代表的な製品「アキュビュー」は、コンタクトレンズ専門店などで購入可能です。そのほか、公式サイトにあるオンラインストアから購入することもできます。また、公式サイトにて申し込めば、使い捨てのコンタクトレンズがなくなるタイミングで新しいレンズが届く「定期便」のサービスも利用できます。

日本製ならではのハイクオリティなものづくりを続ける「メニコン」

メニコンは、愛知県名古屋市に本社を置く、国内最大手のコンタクトレンズメーカーです。創業以来70年に渡り、日本のコンタクトレンズ業界を牽引してきました。メニコンのレンズは、つけ心地や目への影響を考慮した繊細な作りが特徴的です。見え方や目に入れた時の爽快感だけでなく、「目の健康をサポートする」ということを重視しています。

2001年には、コンタクトレンズの会員制定額サービス「メルスプラン」を開始しました。これは、定額料を支払うことで、レンズに傷や破損、汚れの蓄積などトラブルがあった際、無料で新しいものと交換してくれるサービス。毎日コンタクトレンズを使う人のことを考えた安心のサービスは、まさに日本企業らしい取り組みだと言えます。

メニコンは、公式のオンラインストアはないので、購入の際はコンタクトレンズ専門店かほかの通販ショップを利用する必要があります。会員制サービス「メルスプラン」に申し込んでいる方は、定期的に自宅でレンズを受け取れる「直送サービス」を利用できます。

職人気質で手間を惜しまない「クーパービジョン」

クーパービジョンは、アメリカ合衆国カリフォルニア州に本社を置くコンタクトレンズメーカーです。手間や工程の増加を惜しまない職人質なものづくりの精神で、様々な新素材レンズや新製法を用いたレンズを生み出してきました。

医療分野に限らず、様々な分野の先端技術をレンズ開発に取り入れているクーパービジョン。これまでにない斬新な発想と技術で、従来のレンズの欠点を補う「次世代型レンズ」を積極的に開発し続けています。

クーパービジョンも公式オンラインストアはありませんので、購入の際はコンタクトレンズ専門店や通販ショップを利用する必要があります。クーパービジョンの製品を国内の通販ショップで購入する場合、原則処方箋の提出が必須です。ただし、個人輸入により処方箋なしでも購入できるクーパービジョン製品専門の通販ショップもあります。一社専門の通販ショップなら、ワンデータイプや2ウィークタイプのレンズのほか、乱視用や近視の進行を抑えるレンズなど、幅広い製品を購入することができるところもあり、大変便利ですよ。